【比較と違い】プロペシア vs ミノキシジル

プロペシアミノキシジルはどちらも男性型脱毛症の治療で強く勧められているAGA治療薬です。

両者ともAGA治療薬の定番ですが、プロペシアとミノキシジルでは期待できる効果が違います。

AGA治療で欠かせないこの2つ。一体どのように作用するのか、その効果と違い、使い分けについて解説したいと思います。

AGA治療限定かどうかの違い

一言で述べるのであれば

  • プロペシア:AGA対策限定
  • ミノキシジル:AGA以外の薄毛にも有効

日本皮膚科学会が2017年に発表した男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、プロペシアとミノキシジルはどちらも推奨度Aの治療薬となっています。

プロペシアはAGA対策限定なので、女性の薄毛に対しては効果がなく、事実、推奨度Dです。男性に対しては推奨度Aです。

ミノキシジルは男女ともに推奨度Aです。

2010年にも発表されているガイドラインですが、2017年も引き続きプロペシアとミノキシジルは推奨される治療法です。

AGAに悩む人にはどちらも定番の治療薬ですが、プロペシアとミノキシジルでは得られる効果が全く違うので、少し掘り下げて説明したいと思います。

プロペシアの効果

プロペシアは、AGA対策に限定された治療薬です。

ミノキシジルが女性でも利用できるのは、AGA限定の治療薬ではないからで、ミノキシジルは薄毛全般に期待できるお薬です。

プロペシアはAGA治療薬として最もポピュラーで、世界で初めてAGA治療薬として効果が認められた薬です。

薄毛の原因がAGAであるときのみ効果を発揮します。AGA治療に特化しているのがプロペシアで、もともとは米国医療薬品メーカーが前立腺肥大症や前立腺がんの治療薬として開発された経緯があります。

プロペシアを服用する患者の多くに薄毛改善の症状があったことから研究が進められ、今ではAGA治療薬として全世界の薄毛に悩む男性が利用しています。

プロペシアの有効成分と発毛メカニズム

プロペシアの有効成分は、フェナステリドです。AGAを引き起こす根本原因とされているDHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンの生成を抑制する働きがあります。

AGAを発症するのはこのDHTが生成されるからです。

このDHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合しヘアサイクルを乱してしまうのです。

本来なら髪の毛がぐんぐん成長するはずの成長期が短くなり、十分に成長しないまま退行期になり抜け落ちてしまいます

DHTは脱毛ホルモンとも呼ばれています。これは「男性ホルモンのテストステロン」「体内に存在する5αリダクターゼ」とが結合することで生成されます。

つまり、テストステロンがDHTに変化し、DHTは発毛を抑制する作用を持つので、AGAを発症するという流れです。

男性ホルモン受容体は頭頂部やおでこの生え際に多く存在します。AGAを発症すれば少しずつですがこれらの部分から確実に薄毛が進行していきます。

ここに有効成分のフェナステリドがアプローチします。フェナステリドはDHTそのものにアプローチするのではなくて、テストステロンと結びつく5αリダクターゼを阻害してDHTが生成されるのを抑制する働きがあります。

つまり、プロペシアはAGAが進行しないようにするための治療薬なのです。

またプロペシアは内服薬で、男性ホルモンに作用するので女性、特に妊婦さんや子供には危険なお薬とされています。

ミノキシジルの効果

一方、ミノキシジルはAGA以外の薄毛治療にも期待できる薬で、女性の薄毛にも利用できます。

実は、ミノキシジルももともとは薄毛治療のお薬ではなくて、アメリカの製薬会社が高血圧症の治療に使う血圧降下剤として開発したものです。

こちらもミノキシジルを服用した患者の多くに多毛症の症状が見られたことから頭皮に対しての外用薬として研究が進められ、今では薄毛治療薬として広まっています。

ミノキシジルを含む発毛剤も市販されているので、こちらは医師の処方がなくても購入できます。

有名商品を比較しています。

【比較】リグロex5 vs リアップX5 vs メディカルミノキ5(スカルプD)

ミノキシジルの発毛メカニズム

ミノキシジルは、大きく分けて2つの発毛アプローチをします。

  • 1:血行促進
  • 2:細胞活性化

血管拡張剤として開発されたミノキシジルは、頭皮の血行を促し薄毛の原因となっている頭皮の血行不良を改善してくれる効果が期待できるのです。

もう一つ、髪の毛を作り出す毛母細胞に働きかけて細胞分裂を活性化して髪の成長を促す作用もミノキシジルにはあります。

また、ミノキシジルには「外用薬」と「内服薬のタブレット(通称:ミノタブ)」があります。

内服薬の方が効果は高いですが、それだけ副作用のリスクも高くなります。ですからガイドラインでは、ミノキシジルタブレットは男女ともに行うべきでないという推奨度Dです。

【まとめ】違いと比較

何度もくどくなるかもしれませんが、違いは

  • プロペシア:AGAの薄毛の進行するのを防ぐ効果
  • ミノキシジル:AGAに限らず、発毛を促す効果

AGAの初期段階であればプロペシアだけでも回復できる可能性がありますが、薄毛が進行している場合はミノキシジルを検討するのも良いでしょう。

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